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2011年8月12日金曜日

マリノス永久欠番について~3番が残したもの

背番号「3」永久欠番のお知らせ

横浜F・マリノスでは、松田直樹選手の逝去に伴い、同選手の横浜F・マリノス、日本代表、そして日本サッカー界への多大なる貢献への敬意と謝意、さらには松田直樹という偉大な選手への心からの追悼の証として、横浜F・マリノス在籍時に使用していた背番号「3」を永久欠番とすることを決定致しました。ここに謹んでご報告させて頂きます。

なお、本件につきましては日産スタジアムにおける8月20日のホームゲームにおいて、改めてご報告いたします。

2011年8月12日 横浜Fマリノス公式HPより引用

横浜Fマリノス公式HPはこちら

マリノス側の気持ちもよく分かりますよ。
でもね、個人的にはこの決定は釈然としません。マリノスサポーターでも、すっきりしない
わけですから、他のクラブ関係者、ファン、サポーターの方々は尚更、理解出来ないのでは
ないでしょうか。

あの時のマリノス、つまり昨年のシーズン終盤、ドイツワールドカップに出場していた
CB中澤祐二は怪我をして長期離脱中、もう一人のCB栗原勇蔵も怪我で離脱という、
深刻なチーム事情で、松田直樹は主力として身体を張ってプレーしていました。

ポイントは松田直樹はマリノスの戦力外ではなく、確かに主力としてプレーしていた
ということです。

それがシーズン終了直前、突然の戦力外を宣告されました。マリノス一筋16年の選手が
どれだけショックを受けていたか、想像に難くありません。

これは「永久欠番」にしたから片付けられる問題じゃありません。
勿論、マリノスを戦力外になったから松田直樹が死んだなんて言う積りは全くありません。
でもその原因、要因を辿っていくと、どうしても昨年の戦力外から続いているわけで、
マリノスフロントもサポーターとの溝を埋め切れていないのが現状なのです。

フロントが、チームの功労者、サッカー界の財産と認めているならば、
それ相応の待遇があって然るべきでしたし、戦力外という決定があったなら、
シーズン終盤に松田直樹を使うこともなく、若手を使えばよかったわけです。
木村和司監督も松田直樹を起用し、結果も出していた、それがシーズン終わってみれば
クビだったわけで、これが16年間も在籍した功労者に対する扱いなのか、ということ。
これが未だに釈然としないのです。

松田直樹の解雇に対する抗議として、マリノスサポーター2万人の署名が集まるほどの
大騒動に発展しました。長時間に渡る、日産スタジアムの座り込みもありました。
後日、サポカン(サポーターカンファレンス)が開かれ、マリノス嘉悦社長、下條本部長
も出席し、たくさんのサポーターを前に一応の説明がされたようですが、その内容さえも、
理解出来なかったという声は多かったのです。

今回の永久欠番の件、クラブ側に進言したのは、チームキャプテンの中村俊輔だと伝えら
れています。彼の気持ちはよく分かります。それがマリノス選手たちの総意であるとも
思います。個人的には永久欠番にすることも、哀悼の意、感謝の念を表わす一つの方法
だと考えます。

とはいえ、松田直樹はマリノスではなく、松本山雅FCの選手として人生を終えました。
古巣とはいえ、マリノス側が表に出るというのはどうなんでしょうか。

今になって、昨年の退団時に永久欠番しておけば良かったとか、そういうことを言っても
始まりません。これは本当に残念な形ですよ。ファンもサポーターも選手たちも、みんな
マツの退団なんて望んでいませんでしたから。

永久欠番にしなくとも、サポーター番号として、たくさんの人たちに3番のユニフォームを
着てもらって、ホームスタジアムでマリノスを応援することが、一番マツを感じられること
じゃないかと、思えてなりません。

こういうパフォーマンス的なやり方で3番が永久欠番なんて、フロントに利用されている
感じがして、素直に喜べないというか、とにかく残念な気持ちですね。

マリノスのフロントは松本山雅にしっかり筋を通したんでしょうか?
これでマツのユニフォームやグッズ販売に力を入れるなんてやったら、本当に最低だと
思います。公式発表とは裏腹に、マツの人気にあやかっているだけじゃないかと、
誠実なファン、サポーターに見捨てられますよ。

マリノスフロントは、あの時のマツの気持ち、悲しみ、切なさを本当に分かっているのか?と。
ファン、サポーターの流した涙の意味を分かっているのか?と。

なにせマリノスは松田直樹に対する2万人のファン、サポーターの声を無視したクラブです。
確かにビッグクラブですね。そういう声を無視出来るわけですから。。

8/20のホームゲームで報告するらしいですが、優勝争いをしている中、マリノスサポーターの
怒りが再燃するかもしれません。

松田直樹は、16年間在籍した横浜Fマリノスを戦力外となり、退団。
その後、松本山雅FCの選手として人生を終えました。

「松本山雅に来て、本当によかった」

マツは生前、そう言っていました。それがマツの本心だったんです。
その事実を忘れるべきではありません。

「おい、こんなことになってるぜ、マツ?どうする?」

「マジで?なんかだっせーな。っていうか、俺、もう松本山雅の選手だし、
今さら、マリノスは関係ないんだけど・・。まっ、でも、ありがたいことだよね」

こんなコメント言ってくれるかな?マツ?

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